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解 析



はじめに

この章では,OxCalで行える様々な解析について紹介します。データの入力方法は,データの入力,出力結果の表示方法は,データの出力を参照してください。各解析機能の詳細は,それぞれモデル作成に必要なCQLコマンドと関連させて解説しています。データ入力を行うプロジェクトマネージャには,様々なケースに対応した解析モデル作成アシスタントが用意されています。アシスタントツールを使って解析モデルを選択すると,CQLコマンドを配置したモデルテンプレートを作成することができます。

本マニュアルでは,解析のサンプルコードを用意しています。サンプルコードは,下のようにダイアログボックスの中に記述してあります。

  R_Date("A",3000,30); 

プロジェクトマネージャからマニュアルを開き サンプルコードのダイアログボックスにあるボタンをクリックすると,入力データビューアにサンプルコードを流し込めます。サンプルコードをそのまま実行したり,作成中のモデルの一部としてご利用ください。サンプルコードを実際に解析してみることで,特に類似したコードやモデルの相違点を直感的に理解することができます。出力結果は出力ユーティリティから確認してください。


解析の概要

OxCalプログラムは,様々な年代研究に応用できるよう自由度の高い設計がされています。特に,数値や不確定性を持った変数の計算機能がその特徴の一つであり,年代較正だけにとらわれず不確定性を導出するための計算機として利用することができます。当然,放射性炭素年代の較正を行うR_Dataをはじめとした,編年研究を目的に設計された機能も充実しています。堆積物試料から得られたデータシリーズなどの解析も可能です。OxCalでは,三段階のステップをとってデータ解析を行っています。

また,使用する解析操作は4つの概念的な区分に分類できます。

モデルを作成し,OxCalプログラムを実行すれば,上述した3段階のステップを経て解析結果を得ることができます。解析結果は,下のファイルフォーマットでそれぞれ出力されます。

出力ユーティリティでは,すべての解析結果を表示できます。